ステッチガイド

 

刺し始め

美しいクロスステッチ作品を作るために、DMCは以下で説明する方法のひとつを使ってステッチを始めるようお勧めします。

ライン上でのウエストノット法

これは「初心者向き」の刺し始めの方法で、新しいデザインの刺し始めやデザインの新たな部分の刺し始めに最もよく使われます。糸の端に結び目を作り、刺し始めと同じラインの1インチ(2~3センチ)離れた場所で針を表から裏へ刺します。次に針を最初のクロスステッチを刺し始める場所の表へ出します。結び目に向かってステッチを始め、それぞれのステッチによって裏で糸が固定されるように糸の上で交差させます。ステッチが結び目に達したら、結び目を引き出しd、刺しゅう布の近くで切り離してからステッチを続けて生きます。


アウェイノット法

新しいデザインの刺し始めや、デザインの新たな部分の刺し始めに使うもう1つの簡単な方法はアウェイノットです。糸の端に結び目を作り、針をステッチを始める場所から数インチ離れた場所で表から裏へ入れ、刺し始めます。その糸でステッチが終わる場合は結び目を引き出して切ります。作品を裏返し、残っている糸を再び針に通し、裏側でいくつかの針目に糸を通し入れて、糸を固定します。


ステッチオーバー法

糸を通した針を糸の端を1インチ(2~3センチ)裏側へ残して、刺しゅう布の裏から表へ引き出します。糸の端をステッチする方向へ向けて刺しゅう布の裏で押さえ、その上で最初のステッチを4~5目刺して、糸端を裏に固定させます。必ず裏返して、ステッチが糸を覆っていることを確認し、出ている端を切ってからステッチを続けます。

一旦刺し始めたら、裏側の隣り合ういくつかのステッチの下に糸を通すことで、新しい糸を固定できます。それからまたステッチを続けてください。

ヒント: DMCは、刺しゅう布の中心からデザインのステッチを始めて、外側の端に向かって作業するようお勧めします。初心者でも上級者でも、中心から刺し始めるのが一番です。そうすれば、大半のステッチが終わるころに刺しゅう布が足りなくなるといった失敗を避けることができます。

クロスステッチを刺す

クロスステッチは、通常左から右へ横向きにステッチします。クロスステッチをするには、針を刺しゅう布の1つのマス目の左下にあたる1で上へ出し、同じマス目の右上の穴である2で下へ入れます。次に3で上に出し、4で下に入れ、5で上に出し、6で下に入れます。同じようにして列を刺し終えます。クロスステッチを完成させるには戻りの列は右から左へステッチし、9で針を上に出し、10で下に入れ、11で上に出し、12で下に入れます。戻りの列が刺し終わったら、その部分をチャートに従ってステッチで埋めるまでステッチを繰り返します。

ヒント:

  • ステッチをしている時はステッチが平らになっているのを確認してください。途中で糸がねじれてしまったら、針を一旦手から離して下へ垂らします。糸は自分でねじれを戻すでしょう。
  • 全てのステッチは同じ方向に交差するようにします。
  • 1つのデザインをステッチする間は、糸の引き具合を均一に保ちます。
  • 最初にメインのデザイン部分から刺し始め、目立たない背景は最後にします。
  • 濃い色を先に刺し、淡い色ほど後にします。
  • 少しステッチをした後に、その刺しゅう糸を同じ色の別の部分まで渡らせることがあります。一旦刺し終えてからまた刺し始めるより楽かもしれませんが、布の裏で糸を渡らせると、刺しゅう布の表から透けて見えることがあります。距離が短くて、色が薄い場合のみ糸を渡らせるようにしましょう。

刺し終わり

刺し終わった糸を始末するには、刺しゅう布の裏で最後のいくつかのステッチの下に糸を通した針を通し入れ、余分な糸を切ります。針に再び糸を通し、布の裏でいくつかのステッチの下に針を入れて糸を固定してから再びステッチを始めます。


ハーフステッチ

ハーフステッチは簡単な対角線のステッチで、ほとんどの場合水平に刺し進みます。通常デザインでハーフステッチが必要なときは、糸色の記号表でクロスステッチとは別のカテゴリーの下に記されていて、チャートでは色のついた対角線として示されます。デザイナーによっては、クロスステッチの作品に奥行き感を出すための陰影としてハーフステッチを使う人もいます。

ハーフステッチをするには、針を1で刺しゅう布の裏から表へ出し、2で下へ入れます。3で上に出し、4で下に入れます。その列を全てステッチします。戻りの列は逆に右から左へステッチします。ここでは11で針を上に出し、12で下に入れ、次に13で針を上に出し、14で下に入れます。戻りの列を完成させ、チャートに従ってその部分のステッチが終わるまでステッチを繰り返します。

 

クォーター(1/4)ステッチ

クォーターステッチをするには、刺しゅう布のマス目の左下の穴から針を出し、マス目の中心に入れます。クォーターステッチは、布のマス目のどの角からステッチしても構いません。

ヒント: クォーターステッチをするときは、より小さいサイズの針を使いましょう。マス目の中心で繊維を引き裂いてはいけません。針を細かく動かして、繊維のすき間を見つけ、その間に針を滑り込ませるようにします。

スリークォーター(3/4)ステッチ

スリークォーターステッチは、クォーターステッチと同じようにたいてい短い部分を最初にステッチします。さらに2つの部分をステッチするには、ハーフステッチを作ります。スリークォーターステッチをするには、最初に刺しゅう布のマス目の左下の穴で針を上に出し、刺しゅう布の同じマス目の右上の穴で下に入れます。次に、刺しゅう布のマス目の右下の穴から針を上に出し、さっき作ったハーフステッチの中央で下に入れます。スリークォーターステッチはどの方向へもステッチできます。

ヒント: アイーダ布にフラクショナルステッチをする時は、小さいサイズの針(サイズ26か28)を使うと刺しやすいでしょう。

バックステッチ

バックステッチは右から左へ刺し進みます。始めに1で針を上へ出し、2で戻って下に入れます。左へ進み、3で針を上へ出し、1へ戻って下に入れます。ステッチを繰り返します。デザインチャートにラインがある場合は、バックステッチが必要であることを示しています。またマス目に記号があってその記号がバックステッチの線の端と同じである場合は、そのマス目にクロスステッチをし、最後にバックステッチを加えます。

フレンチノット

フレンチノットは細かい部分や奥行きを加えるためにカウントクロスステッチの多くのデザインで使われます。フレンチノットを作るには、1で針を上に出します。もう一方の手で糸を引っ張り、針の先端に糸を2回巻きつけます。糸をそっと引いて、巻きつけた糸が固く締まるようにし、糸を引いた状態で針を出して1の横に入れます。糸を裏側へ出して結び目を作り、表側が平らに固定されるようにします。デザインチャートの太い点はフレンチノットが必要であることを示します。

ヒント: より大きい結び目を作るには、針に糸をさらに2、3回多く巻くか、太めの糸を使います。

装飾

クロスステッチデザインを飾るには、面白くて創造的な方法がたくさんあります。人気がある装飾はガラスビーズを使うことです。クロスステッチにビーズを付けるときはクロスステッチの最初の対角線の部分をステッチし、次に列を戻ってステッチするときにビーズを入れます。ビューグルビーズ、クリスタル、チャーム、小さいボタンもクロスステッチデザインに新しい趣を加えます。ニードルワーク作品に面白みを添えるこうした立体的な装飾品は様々な種類のものが利用できます。ビーズはプラスティックビーズだと、アイロン掛けの時に溶けてしまうことがあるため、必ず良質のガラスビーズを使いましょう。