刺しゅう用語集

アイーダ布

アイーダ布には、ステッチ用に見えやすい穴のある正確な四角形の織り目、つまりマス目があるため、非常に刺しやすく針が穴を楽に通ります。カウント数は刺しゅう布1インチ当たりにマス目がいくつあるかを示しています。各マス目がクロスステッチ1つを表しています。DMCアイーダ布は11.14.16.および18などの様々なカウント数のものが利用できます。布のカウント数が小さければ小さいほど、布の穴が大きくなります。例えば11カウントのアイーダ布には1インチあたり11の穴があります。

アウェイノット

アウェイノットは刺しゅうで使われる2つのタイプの結び目の1つで、作品の裏側に結び目を残さずに刺しゅう糸を固定する方法です。

バルジェッロ

ニードルポイントの手法の1つで、元々はチャートにしたデザインに従って主にアップライトロングステッチかサテンステッチで作っていました。伝統的にはモノキャンバスの複数のマス目に渡ってステッチし、幾何学的な繰り返しのパターンを作り出します。バルジェッロという用語はステッチの技法だけでなく、ステッチの色の変化によって作り出すモチーフも指しています。

糸のブレンドまたはツィーディング

刺しゅう糸のブレンドは、針に2つの色の刺しゅう糸を通し、より微妙な色の陰影を出すときに行います。ユニークで美しいデザインを作るために、異なる糸を組み合わせることが出来ます。DMCライトエフェクトの撚り糸1本とコットン刺しゅう糸1本を組み合わせるととても美しいブレンドが出来上がります。デザインによってはブレンドが必要なものもあります。これはツイーディングとも呼ばれます。

ブロッキングボード

四角の格子が印刷された布で覆われた、ピンが刺せる軽い板です。格子はブロッキングの過程でキャンバスを四角に整えるための目安として使われます。

キャンバスワーク

ニードルポイントはしばしばキャンバスワークとも呼ばれます。キャンバスの生地の上にステッチをしますが、これは「グランド」という名前でも知られています。

クロスステッチ

クロスステッチは通常平織りの布の上に刺しゅう糸でシンプルなX(クロス)の形をステッチすることから始めます。クロスステッチは何回も繰り返すことで模様を作り出します。カウントクロスステッチ作品は、方眼図またはチャートに従って作りますが、その各マス目には記号が記されており、これが1つのステッチを表しています。

25番糸

DMC25番糸は、世界で最も広く用いられている最高品質の刺しゅう糸です。長繊維エジプト綿から作られ、マーセル加工することにより美しい光沢が加えられています。DMC25番糸には450以上の色の種類があります。それぞれの刺しゅう糸は6本の撚り糸から出来ており、異なる本数で刺すことによって、ステッチの太さを調節することが出来ます。

刺しゅう枠

刺しゅう枠はステッチするとき、刺しゅう布をピンと張った状態に保つのに使われます。

平織り布

平織り布という用語は1インチあたりの縦糸と横糸の数が同じ布のことを指します。縦糸は布全体に渡っていますが、横糸は布の端から端まで横に通っています。平織り布のカウント数はこの数によって決まります。-例えば22カウントのリネン布には布の1インチあたりに22本の垂直な縦糸と22本の水平な横糸があります。カウント数が大きくなるほど織り方はより細かく、密になります。

仕上げ

クロスステッチを刺し終えたら、その作品をあなただけの室内ディスプレイにするか、または額に入れて壁に飾るなどいくつかの仕上げ方法があります。

出来上がりサイズ

出来上がりサイズとは、刺しゅうした部分の実際のサイズのことです。クロスステッチの刺しゅう布のカウント数は出来上がりサイズに影響します。刺しゅう布のカウント数が多ければ多いほど出来上がりサイズは小さくなります。

フラクショナルステッチ

ハーフステッチ、クォーターステッチ、およびスリークォーターステッチはクロスステッチの一部で、通常フラクショナルステッチと呼ばれます。フラクショナルステッチは平織り布に刺す方が簡単です。アイーダ布ではステッチを完成させるために小さいマス目の中央に針で穴を開けなければなりません。平織り布では針が2本の糸の間を通るため「穴を開ける」必要がありません。

フロッギング

フロッグまたはフロッギングはステッチャーが用いる俗語で、間違ったときステッチを取り除くことです。ステッチを取り除くにはそれを1つずつ切り取る必要があります。

グラウンド

グランドというのはニードルポイントキャンバスのことです。

手で持つ

クロスステッチ刺しゅうをするときに、上級者の中には刺しゅう枠やフレームを使用せず、刺しゅう布を自分の「手で持つ」のを好む人がいます。「手で持って」ステッチするときは、糸の引き具合を一定にするために特別な注意を払わなければなりません。ステッチがゆるすぎると作品にしまりがなくなり、きつすぎると刺しゅう布がゆがんであまり見た目がよくありません。

インターロックキャンバス

人気のニードルポイントキャンバスの1つで、横の1本糸と縦の2本の細めの糸から成り、縦糸が横糸の周りに巻きついて、交点でメッシュをロックしています。(「インターロック」という名前はこれに由来しています)インターロックキャンバスにステッチした作品はメッシュがロックされていることから、ステッチが施された場所にとどまるため、ステッチ後のゆがみを抑えられますが、モノキャンバスは「インターロック」されていないため、ステッチが動いてしまう傾向にあります。

レイングツール

刺しゅう用レイングツールは滑らかで平らな仕上がりにしたいときに、撚り糸、リボン、または他の刺しゅう糸と共に用いられます。レイルローディングと関連があります。

リネン布

リネン布は平織りの布です。平織り布とは1インチあたりの縦糸と横糸の数が同じ布のことです。リネン布の場合、糸の太さに自然なバリエーションはありますが、1インチあたりの糸の数は一定しています。カウント数が大きくなるほど織りはより細かく密になります。通常リネン布は2目刺しをします。フラクショナルステッチはアイーダ布よりリネン布の方が楽に出来ます。平織り布では針が2本の糸の間を通るため、「穴を開ける」必要がないからです。

メッシュ

キャンバスのサイズ、つまり1インチあたりの穴の数のことです。例えば14メッシュのキャンバスには1インチあたり14の穴-つまりキャンバスのすき間があります。

マーセル加工

DMC刺しゅう糸のほとんどに施されている加工で、マーセル加工することにより糸に光沢が出てしかも強くなります。この加工法は1844年にジョン・マーサーによって開発されました。DMCはこの方法を最初に取り入れたテキスタイル会社です。

モノキャンバス

モノキャンバスは1本糸で織ったニードルポイントキャンバスで、横と縦の糸の直径が両方とも同じで糸の間が等間隔になっています。モノキャンバスは布地にある程度の「弾力性」があり、クッションやイスの張り地として最適です。

ニードルマインダー

刺しゅう布が伸びてしまうような見苦しい穴を作らないために、ステッチしていないときは針を作品から外しておくとよいでしょう。針を一ヶ所に安全に保管するには、マグネット付ニードルマインダーに「留めて」おきます。

2目刺し

平織り布にステッチするとき、ステッチャーはよく「2目刺し」でステッチするといいます。これは、ステッチが布の織り目の2本の糸に渡っていることを意味します。この用語はまたアイーダ布の1つのマス目ではなく、2つのマス目に渡ってステッチすることを示すのにも用いられます。

ペネロペキャンバス

ニードルポイントの2本糸のキャンバスで、縦と横の糸の両方が2本1組で織られることにより、同じ織り目の中に大きなメッシュと小さなメッシュが交互に作られ、それにより大小両方のステッチを施すことが出来ます。ペネロペのサイズは10/20のようにキャンバスの両方のメッシュ数を表す2つの数字で表します。このキャンバスは装飾品や手の込んだステッチとすぐにステッチできる広いバックグラウンドのステッチがミックスした作品に最適です。

プチポアン

ニードルポイントとプチポアンは時々混同して使われますが、意味に違いがあります。プチポアンは非常に小さい繊細なステッチで出来ており、デザインの一部の細部をより素晴らしいものにすることが可能です。

プレーンウィーブ布

プレーンウィーブ布は刺しゅう用の糸を密に織った布で、織り目は見つけづらいです。

レイルローディング

レイルローディングはステッチャーが用いるレイングツールやタペストリー針でステッチをなでつける技法のことです。これにより、撚り糸を鉄道のレールのように並べることが出来ます。レイルローディングによりより滑らかなステッチが出来るので仕上がった刺しゅう作品の見栄えがよくなります。またステッチが滑らかになるということは刺しゅう糸がその部分をうまくカバーしてくれることも意味します。この技法を使うには各ハーフステッチをした後でタペストリー針を使ってステッチを滑らかにします。また、より大きいサイズのタペストリー針かレイングツールとして知られているステッチを滑らかにするために作られたツールを使っても構いません。

スクロールフレーム

スクロールフレームはステッチするときにより大きい作品の刺しゅう布をピンと張った状態に保つのに便利です。余分な刺しゅう布をフレームに巻いておくことが出来るので、長い刺しゅう作品にも適しています。

シームシーラント – “ フレイチェック ”

Prym Dritz社製のフレイチェックなどのシームシーラントは布の端がほつれるのを防ぐために使う液体です。

織端

織端は織った布の両方の縁のことで、端がほつれるのを防ぐため、製造過程で仕上げ処理が施されています。

かせ

DMCはプルスケイン(プルかせ)という概念を作り出しました。DMC刺しゅう糸は全てかせの形で入手できますが、これは糸がゆるいコイル状に巻かれていることを意味します。

「刺す」と「縫う」方法

「刺す」方法は初級のステッチャーのほとんどが使うやり方です。「刺す」方法ではキャンバスの表から裏へと手を往復させます。針を刺しゅう布の表面へ「刺し」そこで手を離して反対側から引き出します。「刺す」方法は刺しゅう枠またはフレームを使う場合に効果的です。このステッチ方法を使えば、刺しゅう布をゆがめることなく、ステッチは必ず適切な場所に収まります。

「縫う」方法は、刺しゅう枠またはフレームではなく自分の手で刺しゅう布を持つのを好むステッチャーが使います。片方の手で刺しゅう布を持ちながら、針を1つの連続した動きで刺しゅう布に刺し入れ、引き出します。この方法を使う場合は糸の引き具合を均一に保つのが難しく、糸がすぐにからまって時々手におえなくなってしまいます。この方法は刺しゅう布が伸びやすく、ステッチをゆがめることがあるため、初心者にはお勧めできません。

スタンプクロスステッチ

刺しゅう布に既にデザインがプリントされたものがあります。これはスタンプクロスステッチと呼ばれます。ステッチャーは印刷されたデザインにステッチするだけで済みます。こうした作品はマス目とマス目の色に従うだけなのでとても楽に完成させることができます。刺しゅう布に印刷されたデザインが、図案をステッチするのに使う色と同じ場合もあります。他の図案は青か黒で印刷されているため、正しい色にするには印刷された図案に従う必要があります。

スタンド

フロアスタンドとテーブルスタンドは様々なスタイルと材質のものが入手できます。こうしたスタンドは刺しゅう布を固定しておけるため、両手が自由になり「両手を必要とする」ステッチが可能になります。スタンドは調節可能なのでフレームの高さと角度を好みにアレンジすることでお気に入りのイスに楽に腰掛けながら作業をすることが出来ます。多くのスタンドにはスクロールフレームがついており、これは取り外して持ち運ぶことも出来ます。

代わりのステッチ

フラクショナルステッチ、また部分ステッチとしても知られており、ステッチする部分が小さすぎて通常のステッチだと収まりきらない、またはステッチの境目が望まない部分に広がりそうなときに作られるステッチの一部のことです。

ストレッチャーバー

ストレッチャーバーは刺しゅう枠やスクロールフレームと同じ目的で使われます。ストレッチャーバーは組み合わせてフレームを作り、その上に刺しゅう布を伸ばして張り、びょうで固定します。刺しゅう枠やスクロールフレームと同じ目的で使われます。

タペストリー刺しゅう

ニードルポイントはタペストリー刺しゅうと誤解されてしまうことがよくあります。タペストリー刺しゅうは実際には織って作った壁掛けで、14世紀や15世紀といった早い時代に石の壁を覆って、熱を逃さないようにするために使われました。

タペストリー針

タペストリー針は丸い針先で、大きな針穴が開いています。先が丸いので布に穴を開けることなく、楽にニードルポイントキャンバスに刺すことが出来ます。クロスステッチ用アイーダ布も同様です。この針には様々なサイズがあり、どの針を選ぶかは、糸の太さとキャンバスの種類またはアイーダ布のカウント数によって違ってきます。原則として、針の号数が小さくなるほど針穴が大きく、針が太くなるということを覚えておきましょう。

タペストリーウール

DMCタペストリーウールはやわらかく、滑らかな分けることのできないウール100%の糸です。このタイプの糸はふつう10~14カウントの大きなメッシュキャンバスで使われます。タペストリーウールの軽いねじれと太さにより、キャンバスは滑らかで均一な針目に覆われ、素晴らしい仕上がりになります。

張力(糸の引き具合・布の張り具合)

滑らかで揃ったステッチにするには、それぞれのステッチを同じ力をかけて引くことが大切です。ゆる過ぎるとステッチに締りがなくなり、あまり強く引くと布の織り目がゆがんでしまいます。ステッチするときは各ステッチでどのように刺しゅう布を覆い、またステッチのまとまりを刺しゅう布の上にどのように均一に置いていくかを考えましょう。見た目を揃えるには時間をかけてていねいにステッチしていくとそれだけの成果が得られます。

また張力は、刺しゅう枠に張った刺しゅう布の張り具合を表現するのにも使われます。刺しゅう布は中央がたるまないように張る必要がありますが、刺しゅう布がゆがんだり傷むほどきつく張ってはいけません。

糸のコンディショナー – “スレッドヘブン”

スレッドヘブンのような糸のコンディショナーは、糸を引っ張ることで生じる圧力と、ステッチの間続けて糸を刺しゅう布に通すことで生じる磨耗を減らすことが出来ます。この製品はメタリック糸またはブレンドされた特殊糸でステッチするときに役立ちます。

DMCトレーシングペーパーとしても知られている転写紙

DMC刺しゅう用トレーシングペーパーはあなただけの独特などのようなデザインでも刺しゅう布に写すことが出来るという柔軟性があります。刺しゅう用トレーシングペーパーはワックスフリーのカーボン紙でいくつかの色が揃っています。

UFO

未完成の作品(Unfinished Object)を意味するステッチ関係の俗語。ステッチャーの中には1つの作品に着手し、次に別の新しい作品に心を奪われてそれに着手し、結果未完成の作品がいくつかたまってしまう、という人がいます。

抜きキャンバス

抜きキャンバスは衣服や室内装飾品に見られるふつうのプレーンウィーブ布の上にクロスステッチやニードルポイントなどを施すのに使われる、一時的な布のことです。

ソルブルキャンバス

カウントステッチで用いられる透明のキャンバスで、ステッチが完成したらお湯で簡単に溶かすことができます。通常のどんなプレーンウィーブ布にもステッチできるという点では抜きキャンバスに似ています。

水性ペンと水性ペンシル

水性ペンと水性ペンシルはデザインを刺しゅう布に一時的に写すのに使われます。そのアイテムを洗濯したり、湿ったスポンジで拭き取れば描いたラインは消えます。

掛け目

クロシェでは、かぎ針の後ろから前へ糸を渡すことにより、糸をかぎ針の先に引っ掛けることを意味します。